2022年3月17日木曜日

MLM企業の口コミはフラットな気持ちで判断

近年若者を中心に被害が拡大しているのは、MLM企業です。強引な勧誘や多額の商品を買わせるなど、社会問題化しています。MLM企業の問題自体は、古くからありました。そもそもアメリカの西部開拓時代頃から始まったビジネスモデルで、日本には戦後もたらされたと言われています。日本でも有名な食材を保存するための容器もMLM企業の製品なので、一度は目にしたことがある人も多いでしょう。日本人なら一度は目にしたことがあるほど広く普及したのは、会員の口コミで広がっていったからです。その後、1970年代に入ると現在でも有名な企業が日本でビジネスを始めます。しかしあとから国内でビジネスを開始した企業の一部には、悪徳企業もありました。そのため1970年代にも大きな社会問題になり、口コミでの評価も低回していったのです。評価が低くなっていったことから、一時期は下火になり被害の訴えも少なくなりました。ですが1990年代にインターネットが登場すると再び増え始め、さらにスマホとSNSの普及が被害の拡大を招いたと言われています。スマホとSNSが全盛の現代では、若者を中心に被害が拡大してしまいました。SNSを中心にMLM企業の口コミが広がり、大成功して一攫千金を実現したという声が広がっています。若者だけではなく専業主婦や高齢者も成功体験をSNSで語っているために、こうした口コミを見てしまうと、素直に信じて始める人もいるのでしょう。しかしSNS上には、成功体験を語る口コミと同じぐらい問題視する投稿も見つかります。問題視する投稿では、MLM企業の危険性を被害の実例とともに紹介しており、かなり具体的です。興味があって始めて見ようと考えているときは、否定的な意見には目が入りません。自分は失敗しないと思いがちで、良い意見ばかり信じてしまいます。SNSで評判を調べるときには、良い意見も悪い意見もフラットな気持ちで見て判断しましょう。