マルチレベルマーケティング（MLM）は、今から90年ほど前、1930年代のアメリカで誕生しました。
今もアメリカは日本とは比べものにならない広大な国土を持つ国ですが、当時は現在より交通網が発達していなかったため、地方では生活に必要な品物を手に入れる手段が少なく多くの人が困っていました。
そこで誕生したのがマルチレベルマーケティングで、店舗を構えて商品を販売するのではなく、販売員が直接顧客の元に出向き商売するシステムです。
商品を購入した顧客は販売員となりさらに別の顧客に商品を売るシステムが構築され、全米に広がっていったとされています。
SNSがさかんな現代では、ネット上の口コミが何よりも大事とされています。ある人が購入し良いと思った商品をSNSを使って発信することにより、拡散され大ヒットするといったケースはこれまで多数ありました。
現代ではスマートフォンやパソコンなどの機器を使っていますが、口コミを使って商品を宣伝し売り上げを伸ばしていくという手法の本質は、マルチレベルマーケティング（MLM）と変わらないと言えるかもしれません。マルチレベルマーケティングは、アメリカから日本にも伝わり一時期は爆発的に広がりました。
しかし一部悪徳なMLM企業の強引な勧誘などが問題になり、口コミでの評判も悪くなり下火になったとされています。ですがインターネットが登場しスマートフォンを多くの人が持つようになった今、再びMLM企業が注目を集めています。
専業主婦が家事や子育ての合間にスマートフォン片手に始めたら、1ヶ月に多くの収入を得たという口コミもあり、サイドビジネスの一つとしても注目を集めているほどです。
現在は法規制も厳しくなり、悪徳なMLM企業の数は減っているとされています。
ですがもし友人などから勧誘され始めるつもりなら、口コミをチェックし信頼性を見極めてください。
