インターネット上ではMLM企業についてネズミ講と混同している口コミを見かけることがあります。確かにMLM企業とネズミ講には共通している部分もありますが、両者には大きな違いが存在します。MLMとはマルチ・レベル・マーケティングを省略したものです。ネズミ講とMLMはともに会員が他の人を入会させることでバックマージンを得られるという点で共通しています。しかしネズミ講は商品を取り扱わず、単に権利のやり取りだけが行われます。MLM企業の場合は商品があり、販売網を拡大する手段として勧誘を行います。インターネット上にある口コミの多くは勧誘行為があるというネズミ講とMLMの共通点だけを見たものです。全体像を眺めれば両者が全く異なるものであることが分かります。
ネズミ講は商品を取り扱っておらず、ごく一部の幹部や主催者だけが儲かる仕組みになっています。その他に一般的な会員の多くは損をすることになるため違法とされます。一方MLMはあくまで販売経路を拡大するための手段に過ぎません。確かに会員が他の人を勧誘すればバックマージンが発生します。しかし主な目的は勧誘によるバックマージンではなく、あくまで販売網の拡大です。より効率的に商品を販売する手法としてMLMの仕組みが利用されています。マルチ・レベル・マーケティングは合法的なビジネス活動です。インターネット上で見かける口コミの多くはネズミ講とMLM企業を混同しています。MLMは法的に認められており、ネズミ講のように多くの人が損をする仕組みではありません。また世の中には他者の誹謗中傷を行うことを目的としてインターネットに書き込みを行う人も少なからずいます。MLM企業を誹謗中傷するために根拠のない口コミ情報を書き込むケースも存在します。インターネット上の様々な口コミ情報をそのまま鵜呑みにするのは危険です。自分でしっかりと情報を確認して真実を見極める必要があります。
